ラグジュアリーなアイテムが日常生活の必需品になった背景

サンスペルのアンダーウェアは本当に贅沢に作られています。 ラグジュアリーなアイテムを日常に取り入れることは、毎日を楽しむための秘訣なのです。

1960年代、贅沢な必需品を手に入れるためには地球の反対側にまで旅をしなければならなかったのかもしれません。

私たちに語り伝えられている話によると、サンスペルの日本との繋がりのきっかけはスウィンギング・シックスティーズを謳歌するロンドンに、下着の替えを忘れてやってきた東京のビジネスマンでした。セントジェームズパークでアヒルを眺めながら下着について思い悩んだ末に、かの有名なハロッズがあるナイツブリッジへタクシーで向かい、そこで英国が誇るアンダーウェアに出会いました。

そこで彼は、初めてサンスペルの“ラグジュアリーな必需品“を知ったのです。その肌触りをあまりにも気に入ったため、日本へ帰国してからサンスペルに手紙を書いて、日本で輸入事業を始めたいと申し出ました。ここから50年にもわたるサンスペルと日本との関係が始まりました。現在ビジネスマンたちが世界最高のボクサーショーツを東京のフラッグシップショップで購入できるのは、そのようなストーリーがあったからです。

日常をラグジュアリーに

現在、品質の高い品物や素晴らしい職人技、世界最高の原料といったものは過去には考えられないほど身近にあります。コーヒーを例に挙げてみましょう。20年前までは、ケニヤやジャワの上質な挽きたてのコーヒーを飲みたいと思っても簡単には見つからないものでした。多くの場合、薫り高いコーヒー豆の麻袋が山積みされた、スチームパンクのコーヒー抽出マシンを置いた特別なコーヒー専門店で初めて出会えるものだったのです。ところが現在は簡単に世界屈指のコーヒーを毎朝飲むことができます。フルーティーなタンザニア・ピーベリーや、芳醇で複雑な香味を持つハワイのコナコーヒーも味わえます。高級なコーヒーは、有難いことに現在では日常の必需品なのです。

つまりラグジュアリーな品物とは、流行に左右されることなく、常に高い品質を保ちながら長持ちするものでなければなりません。

コーヒーに当てはまるものをファッションで探すとするならば、毎日身につける、身につけていることを忘れてしまうほど肌に近いものである必要があります。それがアンダーウェアなのです。


ホワイトボクサーショーツ

世界で最も着心地の良い生地

サンスペルのアンダーウェアには世界最高の生地が使われています。160年間、私たちは最高の原料を仕入れ、独自の生地の改良に取り組んできました。

驚くほどの滑らかな肌触りを実現するために必要なのが超長綿です。繊維が長いほど、糸を紡ぐ際に均一に仕上がります。

スーパーファイン・ファブリック (Q82)に使われるコットンはカリフォルニアで栽培され、丁寧に手摘みで収穫されます。二本の繊維を撚り合わせて強くて上質の糸を作ります。その糸にガス焼きを施してはみ出た繊維を焼き取ります。その後、二重に糸を紡いで微細な不純物を取り除きます。こうして多くの工程を経た結果、最も純度が高く、最も柔らかくて最もラグジュアリーな肌着の生地を作ることができるのです。

熟練の織工による技

軽量で柔らかくかつ通気性の良い生地に仕上げるには特殊な技術が必要です。

世界で最も稀少といわれるシーアイランドコットンを扱える織工は世界中にひと握りしかいません。シーアイランドコットンは滑らかな手触りとシルクのような光沢感が特徴の超長綿で、最も高番手の細い糸が紡績できます。

サンスペルは熟練した技術を持つスイスの紡績工場と協業しています。この紡績工場はシーアイランドコットンの繊維を、丁寧に撚り合わせて糸にする特殊な技術を持っていて、その糸からサンスペルの最もラグジュアリーな生地を織り上げます。

英国の職人技とデザイン

サンスペルはワードローブの必需品を1860年代から作ってきました。デザインは時代を経て進化しつづけています。時には大胆にデザインを変えることもありますが、大抵の場合は細部にわたる強いこだわりから、細かい改良を際限なく行っています。しかし私たちが目指すゴールは常に、可能な限り最も快適なアンダーウェアを作ることなのです。

ボクサーショーツは大きくデザインを変更しました。アメリカで生まれたアイデアを再考案して英国で完成させたのです。ビートルズがアメリカのR&Bを別次元へと進めてアメリカで売り出したのと同様に、サンスペルのオーナー、ジョン・ヒルは1947年にアメリカからボクサーショーツを持ち帰って二つの画期的な改良を加えました。一つ目に、快適さを損ねるセンターの縫い目の代わりにバックパネルを施しました。二つ目に、ダブルターンでフェルトロックされた縫い目が荒くならない手法を採用しました。これらの改良によってショーツが一枚の滑らかな生地のように感じられる履き心地が実現しました。

このようにして、世界一のボクサーショーツが誕生したのです。ビートルズが歌うように愛はお金で買えない(Can’t Buy Me Love)かもしれませんが、少なくとも最高に快適なアンダーウェアを買うことはできたのです。

Tシャツやトランクスから、女性向けのオープンウィーブのセルラーコットン生地のショーツまで、サンスペルはすべてのアンダーウェアのデザインにおいて、細部まで丁寧に、真面目すぎるほどのこだわりを持って作っています。


コットンポプリンボクサーショーツ


ラグジュアリーアンダーウェアTシャツ 

 

人生は一度しかない (You only live once)

『007は二度死ぬYou Only Live Twice (1967)

大げさに聞こえるかもしれませんが、人生は一度しかないのです。ジェームズ・ボンドの生みの親、作家のイアン・フレミングは以下のように、サンスペルを愛用するボンドが、どのようにその人生の中で下着の快適な肌触りを楽しんでいたかについて記述しています。ジェームズ・ボンドはビジネスと旅行を兼ねてジャマイカに降り立ちましたが、先の日本人のビジネスマンよりも準備万全だったようです。

「幸いにも、ボンドはロンドンから着てきた服を脱ぐことができた。体は汗で湿っている。ガラス張りのシャワー室に入り、蛇口をひねった。勢いよく出る冷たい水の下に立ち5分間、髪を洗って大都会のほこりを残らず洗い落とした。それからシーアイランドコットンのショートパンツを履く。裸の体に当たる温かく柔らかな風に官能的な喜びを感じながら荷ほどきを済ませ、ウェイターに電話をかけた。」

ラグジュアリーとは、日常生活を快適に過ごせることです。50年前はその高級品を手に入れるために地球の反対側にまで旅しなければならなかったかもしれませんが、今ではクリックひとつで手に入れることができるようになりました。