英国サンスペル・ロングイートン工場(1937年創立)

サンスペルは160年以上にわたり英国でラグジュアリーな衣類をデザインして世に送り出してきました。製品づくりには世界中の選りすぐりのパートナーを揃えています。

サンスペルは決して品質に妥協しません。最高の農家、編立工、織工、メーカーを世界中に探し求めているのです。私たちは自社工場を持っていますので衣類の製造を熟知しています。ですから服作りに妥協している工場と品質を追求している工場の違いを見抜くことができます。サンスペルは適切な技術と心構えを持ったパートナーだけを選び、私たちが自社工場で作る製品の水準に見合った服作りをしてもらいます。

また、価値観にも妥協はありません。すべてのサプライヤーに、人権の尊重、倫理規範、環境基準に関する私たちの価値観を求め共有しています。

現在サンスペルは、英国、ヨーロッパの特殊技術を持った工場と協業していますが、私たちが長い歴史の中で培ってきた知識と経験を生かして最良の方法を模索します。パートナーの多くは小規模で家族経営の会社ですが、品質、倫理規範、環境基準に関する価値観は皆変わりません。

ポロシャツ&スウェットシャツ
Barcelos, Portugal (2010年創業)

サンスペルのポロシャツ、スウェット、コットンニットは英国でデザインされ、ポルトガルのバルセロスにある家族経営のコットンジャージー工場の職人の手で仕上げられます。他のパートナー工場と同様に、クラフツマンシップ精神と細部へのこだわりが徹底しています。

カシミヤ
Hawick, Scotland (1874年創業)

スコットランドは最高品質のニットウェアの産地として世界的に知られています。サンスペルのカシミアメーカーは現在も1920年代初期のオリジナル編み機を使用しています。他の編み機ではニットの品質を再現できないためです。サンスペルのカシミアは、代々受け継がれてきたノウハウを持つ職人の手作業で仕上げられます。そのため贅沢なまでに柔らかく、何年も着ることができるのです。

ラムズウール
Aberdeenshire, Scotland (1929年創業)

サンスペルのスコットランドにあるラムズウールメーカーは、この原料繊維に関して秀でた専門知識を持っており、熟練した技術を駆使して製品を仕上げます。私たちのパートナー2社が使っているのはスコットランドの紡績メーカーTODD & DUNCUNで作られた高品質のラムズウールの糸。リーヴェン湖の清らかな水を使った、格別に柔らかいウール糸です。

ボクサーショーツ
SANTO TIRSO, PORTUGAL (1996年創業)

ブリティッシュ・ボクサーショーツは、1947年にサンスペルのオーナー、ジョン・ヒルが考案しました。現在はポルトガルにある家族経営のパートナーメーカーと協業し、クラシック・ボクサーショーツとしてオリジナル仕様で作っています。

ジャージー・アンダーウェア
BARCELOS, PORTUGAL (1973年創業)

サンスペルは19世紀からラグジュアリーなコットンアンダーウェアを作り続けています。現在協業している家族経営のメーカーは、ノッティンガムのレース産地にあった最初のサンスペルの工場に構造が似ています。垂直統合型の工場で、ひとつ屋根の下でニット生地の製造と裁断、縫製すべてが行われていますので、コットンジャージーのアンダーウェアシリーズを一括して作るパートナーとして最適なのです。

メリノウール
Braga, Portugal (1969年創業)

サンスペルのメリノウールのニットは、格別に柔らかい極細のウール糸で作られています。そのため特殊な編立技術が必要です。私たちは、伝統的なフラットベッド編み機に特化した工場とパートナーを組んでいます。この工場では1960年代のベントレー社のコットンマシンに特殊ニードルを装着して、洗練された極細のゲージニットを作っています。緊密に連携をはかりながら、ポルトガルのブラガの職人とニッティング技術を熟知したサンスペルの信念がひとつになって服作りが行われます。そもそもベントレー社の編み機は、サンスペルのロングイートン工場からほど近い町、ラフバラ生まれの機械なのですから、自然に通じ合うところがあるのかもしれません。

ジャケット&トラウザー
Pedroso, Portugal (1971年創業)

サンスペルのジャケットとトラウザーズは英国でデザインされており、最高品質で耐久性に優れているうえに着心地も抜群です。私たちはポルトガルのペドロソにある特殊技術を持ったメーカーと協業して、サンスペルの仕様に沿ったカジュアルラインの服を仕立てています。

フットウェア
Santo Tirso, PORTUGAL (1997年創業)

サンスペルのテニスシューズは、ポルトガルのサント・ティルソの丘に拠点を置く独立した工場で作られています。シューズ作りにおいて品質と革新的技術で世界的に評価の高い工場です。すべての工程が手作業で進められ、専門家による細かい配慮とクラフツマンシップが、極上の履き心地を実現した最高品質のスニーカーを作り上げます。

レザーブーツ&シューズ
Northampton, England (1829年創業)

サンスペルのフットウェアは英国で歴史のあるシューズメーカーで作られています。創業以来ノーサンプトンに拠点を置き、今は五代目が代表を務める家族経営の会社です。すべてのブーツや靴が、熟練工の手で260もの工程を経て作り上げられるため、生涯大切にできる一足に仕上がるのです。

ソックス
Derby, England (1928年創業)

サンスペルが取り扱う靴下は、英国で最も歴史のある下着メーカーで作られています。最高級の天然繊維を使った靴下は、ラグジュアリーな品質と、耐久性の高さ、極上の快適性で定評のある家族経営の会社で作られます。

ベルト&レザーアクセサリー
Rutland, England (1946年創業)

サンスペルのベルトとレザーアクセサリーは長持ちするように作られています。1946年創業の専門的に特化した家族経営の会社が、最高品質のレザーを仕入れ、代々受け継がれてきた伝統的な職人のスキルを駆使して仕上げます。

フレグランス
Grasse, France (1850年創業)

サンスペルのフレグランスはフランスのグラースで作られています。この町は1700年代後半以降、パフューム産業が盛んです。サンスペルが協業する家族経営の会社は、170年間業界の第一線で活躍していて、サステナブルな事業を展開し、フレグランスとキャンドルを天然原料で作ることにこだわるワールドリーダーです。

ペーパーハット
Tokyo, Japan (2013年創業)

サンスペルの日本製ペーパーハットは特殊技術を持った帽子職人による手作りです。再現することのできない伝統的な技工が取り入れられているため、大量生産ができない製品です。

セルラー・ファブリック
Caldas de Vizela, Portugal (2001年創業)

ワープニットのコットン生地は、サンスペルの革新の金字塔といえます。20世紀の初頭、サンスペルはワープニットレース編み機を再開発して、ユニークで滑らかな軽量のセルラーコットン生地を作り上げ、アンダーウェアやTシャツ、ポロシャツに採用しました。この画期的な生地は今も人気で、伝統的なワープニットレース編み機はその生地を作り出す唯一の方法です。現在は非常に稀な70年前のワープニットレース編み機を持つポルトガルの工場と協業して製品を作っています。編み機を調整して、オリジナルのユニークな仕様書に従って、昔ながらのセルラーコットン生地(Q14とQ75)を編み上げています。

カシミヤ&ラムズウール
Todd & Duncan, Kinross, Scotland (EST.1897年創業)

1897年以来、TODD & DUNCUNは最も清らかというスコットランドの軟水が豊富なキンロスのリーヴェン湖のほとりで糸を紡いできました。この水こそが格別に柔らかい糸を作り出します。水は使用後、浄水されて湖に戻されるので、資源は無駄になりません。バッチごとに原料繊維は品質チェックが行われ、すべての糸にカーディングが施された後でミュール紡績機にかけられます。この伝統的な工程は時間と手間がかかりますが、スコットランドウールの極上の肌触りを実現できるのはこの技術だけなのです。

フランネル・デニム・シャンブレーのシャツ
Como, Italy (EST.1925年創業)

サンスペルのラグジュアリーなイタリアンシャツシリーズのために、私たちはイタリア中で最高の生地専門家を探しました。起毛コットンフランネルシャツ、デニムシャツ、シャンブレー織のシャツはコモにある織物工場が作っています。この会社はサステナビリティと廃棄物ゼロの生産を約束し、エネルギー供給から梱包に至るまで、エコフレンドリーな取り組みを行っています。

イタリアン・リネンのシャツ
Treviso, Italy

サンスペルのプレミアム・イタリアン・リネンシャツは、1911年にイタリアのトレヴィゾで三兄弟が創立した織物工場が作っています。現在も家族経営のこの会社は、細糸を織ることに特化しており、業界でも彼らのクオリティが品質基準になるほどよく知られています。

リネン&コーデュロイ
Saint-Amarin, France (EST.1828年創業)

サンスペルのラグジュアリーなコーデュロイとコットンリネン生地は1828年創業のフランス国内で最高峰の老舗メーカーが作っています。サンスペルと同様に、この会社も新しい手法とサステナブルなテキスタイルを常に取り入れています。すべての生地はOEKO-TEX基準を満たしており、生態系に及ぼす影響はゼロであることを保証しています。

エクストラファインメリノ
Vicenza, Italy (1817年創業)

サンスペルのラグジュアリーな柔らかい肌触りのメリノウールのニットと軽量の染め衣には、極細のエクリュ糸が使われています。19ミクロンの繊維を紡ぐには、特殊な技術が必要です。サンスペルの極細メリノウールを作るのは、中世から北イタリアのウール産業の中心だった地にある1817年創業の会社です。サンスペルと同じ倫理規範を掲げ、ミュールシングフリーを採用し、すべての製品が厳しいOEKO-TEX基準を満たしています。

ヘビーメリノウール
Biella, Italy

サンスペルのジャケットやニットウェアに使われるメリノウール糸は、古くから織物工業の中心だったイタリアピエモンテ州のビエッラにある特殊技術を持った紡績工により作られています。倫理規範に沿ったウールと生態系に及ぼす影響がゼロである素材を使って製品が作られます。これは自然繊維の着心地の良さに加えてもうひとつの素晴らしい点といえます。

日本製コットンループホイール
Wakayama, Japan (EST.1957年創業)

コットンの吊り編みは伝統的な手作業で、20世紀には姿を消していった技法でした。ところが吊り編みが盛んだった和歌山にあるパートナーが熱心に取り組み、日本でこの技術を復活させて次世代に引き継いだのです。それは、糸を紡ぎながら釣鐘のように縦に取り付けた吊り編み機を使って、生地を編んでいくという技術です。この技法は労働力が要るうえに時間もかかりますが、出来上がったコットン生地は格別に柔らかく、耐久性に優れています。

日本製デニム
Ibara, Japan (EST.1974年創業)

サンスペルのデニムは、岡山県井原市にある黒木工場で作られています。1965年創業以来、ロープ染色するデニムの全製造工程、つまり染色から紡績、仕上げまで製造全般を専門とするメーカーです。井原市は清らかな軟水が豊富な町で、この水を使って独自の柔らかい日本のデニムが作られます。使われた水はすべて浄水処理されて厳格な安全基準を満たした後に、川に戻されて岡山の畑や水田などの農業用水として再利用されるなど、作業工程には環境がしっかり配慮されています。