サンスペルを代表する素材について
サンスペルは150年以上にわたり、世界中に良質の原材料を求め最新の素材を開発してきました。
それぞれの素材は「Quality」(略して「Q」)のあとに振られた番号で分類されています。
シーアイランドコットンはカリブ海で栽培、手摘みされる貴重なコットンで、全世界のコットン供給量の0.0004%に過ぎないため、シーアイランドコットンは世界で一番贅沢な素材のひとつとして知られています。他の種類の綿と比較すると繊維が明らかに長いため、滑らかな肌触りと上品な光沢感のある素材を生み出すのが特徴です。100年以上前、サンスペルが高品質な素材を使って作ったTシャツのひとつに採用した素材はシーアイランドコットンであり、この素材とサンスペルの関係は1860年まで遡ります。現在は、シーアイランドコットンを使用したアイテムを幅広く取り揃えています。
サンスペルの代表的なジャージー素材「Q82」は、創業者トーマス・ヒルが1800年代後半に世界初のラグジュアリーTシャツを製作した際に開発した革新的な生地を受け継ぐ素材で、何世代にわたって改良を重ねてきた特別な素材です。カリフォルニアの単一農園で栽培された高品質の超長繊維スーピマコットンのみを使用し、不純物を取り除くために綿を梳いてから束ね、強度と滑らかさが出るよう撚りをかけます。この工程によって着用や洗濯でよれない綿糸が出来上がります。さらに、この綿糸を二本撚り合わせ、ガス焼きによって残った不純物や毛羽を取り除くことで、滑らかな肌触りとしなやかな風合いを実現しています。この薄手ながら耐久性の高い素材は、英国ロングイートンの自社工場で生産されているクラシックTシャツに使用されています。
映画『007/カジノ・ロワイヤル』でダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドのために改良された、サンスペルのアイコン商品であるリヴィエラポロシャツに使用されている素材です。1950年代、重いピケ素材を窮屈に感じたサンスペル創始者の曾孫、ピーター・ヒルはノッティンガムのレース産業のノウハウを活かし、地中海の灼熱の太陽のしたでも快適に着られる、通気がよく軽量ながらソフトさを失わない「Q75」メッシュ素材を開発しました。洗濯で生じがちな斜行がなく形状を保持するのも長所です。現在ではカリフォルニアの単一農園で栽培された高品質のスーピマコットンを採用しています。サンスペルのレース製造の伝統と160年にわたる生地開発の歴史を生かした素材です。
1914年、かつてレース産業の中心地であったノッティンガムの伝統的なレース編機をカスタマイズして開発された、コットン製のオープン(つまり「セルラー」)ニット素材「Q14」。メッシュ素材は独特な方法によって糸が固定されているため、非常に丈夫で耐久性があります。この生地で展開しているアンダーウェアは軽くて通気がよく、快適な着心地を提供します。