メリノウールのケアガイド

メリノウールは、滑らかで上質な、高級感のあるウールです。ここでは、メリノウールを末長く着ていただくためのお手入れ方法をご紹介します。

 

メリノウールとは?

メリノウールは、メリノ種の羊から取れる羊毛の一種です。メリノ種の羊は何世紀にもわたり、そのフリースが貴重とされ、700年以上にわたって丁寧に飼育されてきた結果、今日の上質で柔らかな羊毛があります。メリノウールは肌触りが良いだけでなく通気性に優れており、その繊維の特性により自然に体から湿気を逃がし体温を調節してくれるので、涼しくても暖かくても快適に過ごすことができます。

サンスペルの贅沢で柔らかな糸は、エシカルな農法で育てたノンミュールジングウールのみを使用している、1817年創業のイタリアのメーカーから仕入れています。その糸は、伝統的な英国のベントレー・フレームの紡績機を使用してポルトガルの専門メーカーにより編まれており、無駄を最小限に抑えた極めて純度の高いニットに仕上がっています。

メリノウールは環境に優しい素材です。羊毛の天然繊維は、土や埋め立て地で急速に生物分解され、その栄養分を地球に還元します。一方で、良質なメリノウールの衣類は耐久性に優れており、お手入れをすることで形や肌触りを何年にも渡って保つことができます。

 

サンスペルのメリノウールお手入れ方法

メリノウールの洗い方と乾かし方

メリノウールは、なるべく洗わない方が衣服にも環境にも良いです。洗濯方法は商品によって違うため、必ず洗濯表示をご確認ください。

  • メリノウールは必ず手洗いしてください。
  • まず初めに、裏返しにして洗うと外側の色落ちを防ぐことができます。
  • 流し台や大きなボウルに冷たい水を張ります。ボウルに水気がないよう、あらかじめきれいに洗っておきましょう。ウール専用洗剤(柔軟剤、漂白剤、バイオ洗剤は使用しないでください)を入れて水に溶かし、衣類を沈めます。
  • 優しく水で洗い流してから取り出してください。
  • 頑固な汚れが落ちない場合はドライクリーニングが可能です。
  • 余分な水分を軽く絞ってから乾燥させてください。
  • バスタオルの上に平らに置き、タオルごと丸めて押し付けるようにします。
  • その後、台の上に平らに置き、可能な限り折り目やシワを取り除きながら完全に乾燥させます。
  • タンブラー乾燥や伸びる可能性のある洗濯物干し、直射日光や熱に近い場所での乾燥は縮みの原因となりますので避けましょう。 

アイロンがけ

メリノウールは、もともとシワになりにくい素材なのでアイロンがけは必要ありません。やむを得ずアイロンをかける場合は、アイロンのウール設定で優しくスチームをかけてから軽くプレスしてください。

毛玉取り

毛玉とは、摩擦によってウールの表面が毛羽立って毛糸玉ができたものです。品質に問題はなく、ニットを構成するウールの繊維が長いために発生するものです。手で簡単に取り除くことができますが時間が経つと生地が薄くなるので、大切な衣類を守るため頻繁には取り除かないようにしましょう。

メリノウールの保管方法

ニットは折りたたんで保管し、長時間吊るすと伸びる可能性があるので避けましょう。また、湿気があると蛾が発生しやすくなるので、収納する際は、清潔で乾いた状態であることを確認してください。長期保存する場合は、密閉できるビニール袋や容器を使用し、防虫剤は天然のものだけを使用してください。ラベンダーやローズマリー、シダーウッドなどの天然ハーブは、従来の防虫剤よりも良い香りがするのでお勧めです。