TODD & DUNCAN(トッド&ダンカン):品質と責任

サンスペルのカシミヤは、スコットランド最古の紡績業者のひとつであるトッド&ダンカンから調達されています。150年以上の経験を活かし、倫理的に調達された最高品質の繊維を使用して、柔らかく耐久性のある美しい糸をレーベン湖のほとりで紡いでいます。

 

創業以来、私たちは世界最高品質の繊維を取り扱ってきましたが、その中でもカシミヤは最も高級なウールのひとつです。その極細の繊維が、他にはない柔らかさを生み出しています。現在、私たちはサンスペルと同様に長い歴史を持つスコットランドの工場から、すべてのカシミヤを調達しています。1867年に創業したトッド&ダンカンは、世界最高品質のカシミヤ糸を生産し続けています。

このような最高品質の糸を作るためには、非常に繊細な工程が必要です。その工程は、内モンゴルの山岳地帯にいる遊牧民からはじまります。彼らはカシミヤ山羊(Capra Hircus Laniger)を伝統的な遊牧方法で飼育し、現地の法律により山羊と遊牧民の生計が守られています。また、過放牧や砂漠化を防ぐため、作物の輪作が義務付けられています。

トッド&ダンカンのカシミヤはすべて一等級品で、山羊の腹部から取れる最も柔らかい白毛のみを厳選しています。この毛は柔らかな糸を作るだけでなく、不純物が少ないため、染色時にも純粋な色合いが得られます。(自然の色合いを生かして、無染色のまま使われるカシミヤ製品もあります。)結果として、15.5ミクロンの糸は驚くほど柔らかく、耐久性に優れた仕上がりとなります。色の濃い毛は取り除かれ、ラグやカーペットなどに使用されるため、無駄は一切ありません。

また、品質管理には特に細心の注意を払っています。トッド&ダンカンでは「すべてのバッチを何度もチェックし、再チェックし、最終チェックを行う」と言われており、ここの厳格なプロセスにより、完璧な糸であることが保証されています。スコットランドのリーベン湖のほとりで糸を紡ぐ理由は、湖の柔らかな天然水が羊毛の繊維を開き、一貫した色合いと美しい肌触りを生み出すからです。環境に配慮した染料を使用し、使用した水は簡単に浄化され、無害な状態で湖に戻されます。これにより、湖に生息するブラウントラウト(カワマス)、ピンクフットガン(ハイイロガン)、そして冬鳥35,000羽以上の生態系が保護されています。

その結果、生まれる糸は他に類を見ない品質を誇ります。贅沢な柔らかさ、天然素材の優位性、そして耐久性を兼ね備えた衣服は、ホーウィック近郊のパートナーにより編まれ、職人技の結晶として仕上がっています。どの衣服も倫理的に、そして責任を持って生産され、時代を超えて長く愛用されることでしょう。